会長挨拶

日々ご支援いただいている
皆さまへ

日々ご支援いただいている皆さまへ

ゼンショーグループ労働組合連合会(ZWF)は、2014年11月19日の発足以来、現在では加入組合員数117,469名、加入率99.7%。13の労働組合が加盟する連合会です。これまでの成長も、一重に組合員の皆様における組合活動へのご理解、ご協力の賜物でありますこと、厚く御礼申し上げます。

さて、皆様もご承知のように、2020年から台頭した新型コロナウィルスの影響により、私たちの生活は一変いたしました。
緊急事態宣言下においては、営業時間短縮を余儀なくされ、働く環境の大きな変化に、困惑された方も多かったことと思います。“ニューノーマル”というワードのもと、世間では急速にテレワークが広がる一方で、人と人との距離は離れ、心までもが離れていってしまうのではないかと日々懸念しております。

特に、労働組合の活動においては、人と人が直接会い、集合し、Face to Faceで議論を交わすことで活性化されるべきところ、昨今はかなりの制限を受けた状態での活動になり、積極的にWebを活用しなければならない状況となりました。
加えて、このコロナ禍においては、経営としても非常に厳しく、不透明な状況が続いております。

しかし、この厳しい状況から組合員の雇用を守るためには、労使一体となって業務の付加価値を高めることでやりがいを創出し、生産性の高い職場にしてゆくことが重要です。このことは、はるかに雇用を守ることにもつながります。

ゼンショーグループ労働組合連合会では、組合員一人ひとりが生き生きとした職場環境で、実りある生活を営むことができる。
これを実現すべく、組合員一人ひとりに寄り添い、「声」や「想い」を形にして届ける架け橋となるべく、取り組んで参ります。

具体的な今後の労連の方向性と、取り組む姿勢については

  1. 1.民主的労働組合の基本機能である、「対話」活動に重点を置き、「個別労使交渉の継続的支援と状態把握」に努めます。また、各加盟単組で行われる事務折衝をはじめとする会社側との団体交渉については、連合会として積極的にフォローして参ります。
  2. 2.健全な労使関係を構築してゆくために、様々な活動を通じて各加盟単組の組織力強化と、勉強会等の教育的サポートの強化に取り組むことで、組合員同士が支えあえる職場の基盤づくりと、賃上げや労働条件に関わる「交渉力」の強化に取り組んでまいります。
  3. 3.友好労組はもちろんのこと、生活消費者団体連合会(生団連)や各種関連団体との連携強化を図ることで、組合員一人ひとりが「生活者」として安心して暮らせる政策・制度について提言して参ります。

そして、取り組む「姿勢」については、当会の綱領にもあるように、自らの能力開発、視野・見識の成長、拡大に努め以て人格の向上を図って参りたいと考えております。これを醸成するためにも、連合会執行部としても自己研鑽ありきとの考え方に立脚し、継続的な勉強会の開催を通じて個々の人格向上に取り組んで参ります。

一方的な要求をするだけの組織にはならず、労使関係においては、労使協調路線からさらに一歩踏み込んだ、労使協力路線を念頭に据えて取り組み、あらゆる課題に対し、積極的なコミュニケーションを推進していきたいと考えております。
そして、新常態へ急速にシフトした生活環境において、より良い職場環境の構築に取り組んで参ります。

労働組合は、同じ職場で働く仲間一人ひとりが主役です。これからもお互いが力を合わせ、団結することで、後世につながる明るい未来づくりの実現に向け、歩みを進めて参りたいと考えております。

つきましては、これまでと変わらぬご支援、ご協力の程、心よりお願い申し上げます。

2022年8月

本坊典一

ゼンショーグループ
労働組合連合会
会長本坊典一